各学級で活用しているClass Dojoに「クラス・ストーリー」というリンクがあり、児童・生徒の活動の様子などを垣間見ることができます。今回はその中に掲載されていた、高等部2.3年生の「作文」を要約して紹介します。
私は「時間をめぐる衝突」を読み、「無事な世界とは何か」という言葉が心に残りました。「人間が無事であり続ける」ことに「どのように向き合っていくか」を考えなければならない今、これは私にとって、とても難しいことです。 私たちはグローバル化する市場経済社会の中、時間のあり方を大切にしない世界の中で生きています。だから、「時間に命ぜられるままに生活する、過去が蓄積されていく自然の世界」と「人間が時間を支配し、管理していく社会」との間で、バランス良く融合する方法を見つけていかなければなりません。 難しいことですが、「絶えず戦争を生み続ける世界」にしないために、解決方法を見つけていきたいと思います。未来に生きる私たちの今の課題は、「バランス良く融合する方法」を見つけることです(男子)
時間を無駄にしないために人間が時間を管理することは、グローバル社会の中で大切なことです。 グローバル化を押し付けることが原因で、戦争が生まれています。現在は唯一無二の文化を保ち続けることは難しく、世界に多くの文化が存在することで、新しい考え方やアイディアが生まれています。 今は異なる文化を受け入れることが大事です。多くの文化を残すために異なる文化を認め、文化を押し付けないことによって、多文化で平和な世界が実現できると思います(女子)。
「世界がアメリカ化していく」。私たちは生れてから何の疑問もなく、アメリカブランドの洋服を着て、西洋作りの家に住んでいます。洋楽を聴き、ハリウッド映画を観て、アップルやマイクロソフトのPCを使っています。ナイキ、ビルボード、NBA、マクドナルドなど、毎日目にしています。私たちが今生きている世界のツールは全て、アメリカが発端になっています。
「国語の授業」を通して、価値観を形成している最高学年の高等部2.3年生。 モノは他のモノと何度も「擦り合うこと」で磨かれます。人も同じで、自分とは異質な人、理解しにくい人、話がうまく通じない人と摩擦を繰り返し、体験する中で、人として磨かれていきます。
学校生活残り少ない高等部2.3年生、応援しています!
2022年1月15日
アトランタ補習授業校
校 長 小 泉 敦