夏休み明けとなりました。
お変わりなくお過ごしのことと思います。
いよいよ終盤を迎えたTOKYO五輪、スケートボードで生き生き競技する10代の少女が印象に残っています。米国でストリートカルチャーとして広まり、SNSで技を見せ合う自由な空気の中で広まったスケボー。特に女子選手は体ができあがっていない若い頃の方がジャンプの高さやスピードも出やすく、恐怖心も小さいといいます。 夏季五輪日本代表最年少として出場しパークの部で銀メダルを獲得した開心那(ひらきここな)選手はまだ12歳。ストリートの部金メダルの西矢椛(もみじ)選手も13歳。男子ストリート金メダルの堀米雄斗選手は22歳。今回の五輪で採用された種目に、新しい時代のスポーツ文化の到来を感じます。
7月中旬、インディアナポリス補習校の校長が拙宅を訪ねてくれ、渡米以来はじめてアトランタ市内を廻りました。ストーンマウンテンには20年前に豪州エアーズロックに登ったことを思い出し、麓から歩いてみました。壁面に歴史上の人物のレリーフを彫刻する、その発想にアメリカを感じました。 見学した中で穴場だったのがジョージア州議事堂です。南北戦争敗戦の復興のシンボルとして建立、金箔を張ったドームと自由の女神のランドマークの館内に自由に入れました。こうしたことは日本の国会議事堂では考えられず、その開放性に驚きます。 この夏、ようやくマーガレット・ミッチェルの小説『風と共に去りぬ』全5冊を読み終えました。世の中が変わっていく中、女性として力を尽くす姿に映画と違う印象を受けました。「明日は、明日の風が吹く」というフレーズは現代に通じるものがあります。
さて、明日から補習校が始まります。
7月29日(木)、30日(金)に編入説明会を行ないましたが、新たに40余名の児童生徒が仲間入りすることになります。 小学部1年生は児童増にともない、1クラスを新たに設置します。3組の担任にはキース・和美先生が就きます。また、3年2組の木村陽美先生の休職にともない、オチ・タミー先生が学級担任に就きます。どうぞ、よろしくお願いします。
8月に入り現地校も再開しましたが、世界的に再びコロナ感染が気になる状況となっています。補習校では9月末までは計画通り、感染対策をしっかり行いながら、分散登校を続けていく予定です。 今後とも、皆さまのご協力をお願いいたします。
2021年8月6日
アトランタ補習授業校
校 長 小 泉 敦