top of page

はなみずき 10/16/2020 #7

学校生活の中で一斉に全員を「呼名」(子どもの名前を呼ぶこと)して、子どもたち一人ひとりを「点呼」(出席と表情などの確認)したのは、いつ以来でしょうか。先週の土曜日、小学部低学年の学級担任から依頼されて、朝の会で子どもたちの名前を読み上げる機会がありました。

中学校教員が長かったこともあるのでしょう。私は全生徒を呼名したのは入学式と卒業式だけです。それも「こいずみ あつし」と呼びすてです。それに比べ、今回は子どもたちの今か今かと待っている表情が凜々しく、愛おしい気持ちになりました。「〇〇さん」と名前を呼ぶこと、呼ばれることって、本当に良いことですね。


今週は国連が制定した「貧困撲滅のための国際デー」です。 今から約1300年前に編まれた『万葉集(まんようしゅう)』に、山上憶良(やまのうえのおくら)の「貧窮(ひんきゅう)問答歌(もんどうか)」があります。その中に、次のような長歌があります。


世の中を うしとやさしと おもへども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば

(In this sad world, I feel small and miserable, but I cannot fly away as I am not a bird)


「世の中は嫌なものだ、恥ずかしいものだと思うけれど、飛び去ることもできない。鳥ではないのだから」 「こんなに辛くて苦しいのに、鳥のように飛んで逃げていくことはできない」。そんな思いを伝えています。 貧困というとアフリカなどの遠い国のことを思い浮かべがちですが、日本でも7人に1人の子どもが貧困状態にあるといい、自分たちの身近な問題として考えることは大事です。良識ある社会をつくれるかどうかは、これからの時代を生きる子どもたちへ提供する環境や教育に大きく関わります。 先日、補習校の生徒会がオンラインで「おにぎりアクション」への参加をお願いする動画を配信して、アフリカ・アジアの貧しい子どもたちに給食を寄付する活動を呼びかけていました。

まず、知ることからはじめ、これからの世界を考えるために、できるところから行動に移していきたいものです。 国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんが、次のような言葉を残しています。「自分の国だけの平和はありえない。世界はつながっているのだから」。“一人はみんなのために、みんなは一人のために”の社会を実現することが、貧困をなくしていく近道だと思います。


2020年10月16日

ジョージア日本語学校

校 長 小 泉 敦

Recent Posts

See All

来月予定されている小学部話し方大会(4日)、中高等部弁論大会(11日)に向けて、学級ごとに準備が進んでいます。先週も代表選考のために、クラスで発表する姿がありました。保護者も参観する中、堂々とした語りは立派です。中には暗唱して、スピーチしている子どももいました。 演題も様々です。ある先生から「校長先生のことを話す子どもがいます」とうかがい、教室へおじゃましました。原稿を確かめながらスピーチする子ど

1月16日(月)はアトランタで生まれて人種差別撤廃に貢献し、ノーベル平和賞を受賞したキング牧師の誕生日にちなむ「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア デー」で、祝日でした。 私はその日、本校図書室から借りたジョン・ルイス、アンドリュー・アイディン作、ネイト・パウエル画、押野素子訳『MARCH』(マーチ 3巻 非暴力の闘い、ワシントン大行進、セルマ 勝利をわれらに 2018年 岩波書店)を読んで過

7日(土)は教室やカフェテリアで真新しい紙に向き合い、清々しい気持ちで鉛筆や筆で書き初めをして、スタートする子どもたちの姿が見られました。 幼稚部から高等部まで、様々な「お題」がありました。低学年は硬筆で「うさぎどし」、「お正月に、おぞうにをたべました。からだがぽかぽかしました」、「きれいなはつ日の出を見ました。新しい年がはじまります」。 小学部中高学年は硯に墨を入れて、「正月」「大地」「希望」「

bottom of page