ジョージア日本語学校が借用しているLindley Sixth Grade Academy(リンドリー校)が10月5日から生徒の登校を始めました。今週は特別支援学級の子どもたち数人だけでしたが、徐々に増やしていくようです。 校内では教室の装飾や教材準備がすすんでいました。校内ですれ違うと必ず笑顔で接してくれる現地校の先生方。子どもが戻りはじめた学校は華やかな雰囲気があります。
マギー校長先生にもお会し、少し話をすることができました。当面の間、水曜日は消毒作業のため、生徒は登校させないようです。子どもたちや先生方が安全で、安心して学校生活ができるように祈りたいと思います。 アトランタで過ごして約2か月。ようやく運転免許の筆記試験を受けることができました。ジョージア州の交通ルールを学ぶ中で、驚いたことがあります。それはスクールバスが赤ライトを点滅させて停止している間、他の車両は停止したまま動くことができないことです。スクールバスの横を違法に追い越すと、重大な違反ポイントが課せられます。スクールバスが停止する場面にはまだ出会っていませんが、その徹底したルールに感心しました。
日本の学校でも統廃合の影響から、スクールバスの利用が増えています。以前勤務した学校では子どもたちに対して安全教育はするものの、事故などのトラブルが絶えませんでした。「子どもの命」を優先してつくられた米国流のルール、見習いたいと思いました。 ところで、です。60歳を迎えてテストを受けることなど思いもしませんでした。
私は1960年3月生れの「共通一次」世代です。受験に良い思い出はありません。今回もプレシャーに見舞われました。あと一問の不正解で失格、という瀬戸際に立たされました。何とかもちこたえてパスできたものの、子どもたちは今後、こうしたハードルを何度も乗り越えていかなければなりません。試練に立ち向かっていく子どもたちに、エールを送りたい気持ちになりました。 授業をはじめ、直接出会うことが難しくなって半年が経ちました。昨年の今頃はオンライン授業など想像すらできませんでした。今は先生方の努力によって、子どもたちの学びの場は提供されています。 ただ、課題もあります。最近思うのは、顔を合わせることができれば、子どもたちの微妙な表情の変化から、「こころ」の変容がわかり、小声で話す「つぶやき」が解決の糸口になることさえあります。 職場でも同じです。本音で「相談」して課題が共有でき、「雑談」からアイデアが生まれ、笑いを誘う「漫談」が仲良くなるきっかけになります。簡単ではありませんが、そんな機会をつくっていきたいと考えています。
2020年10月9日
ジョージア日本語学校
校 長 小 泉 敦