先週は中高等部の学年代表による弁論大会がカフェテリアで行われました。演題は、次の通りです。中学部1年「らしくない自分」「海を救おう」「音楽は人の心を動かす」「戦争」。中学部2年「ファーストフード」「レッドブルを飲んでも翼が生えない?原因はトライアウト制?」「ノーミュージック ノーライフ」「捨てられる食べ物」。中学部3年「価値観は同じでないといけないのか」「ゴミ拾いから見えたこと」「筋トレ万歳」「現代の人が使う命を軽んじる言葉」。高等部「沈みゆく日本」「ヤンキーのあり方」「前を向ける強さ」。
発表者は自分や社会を見つめて、しっかりとした言葉で紡いでいました。
自分の弱さを認めて、克服しようとしている生徒。現実に起こっている戦争を家族で話し、考えた生徒。自然環境保護のために自分ができることを考える生徒。フードロスの現実を見直す生徒。“音楽には人間にメッセージを伝え、孤独を感じた時や挫折に寄り添い、前を向かせてくれる力がある”と訴える生徒。音楽には感情を整理してくれる力があることを伝える生徒。健康的な生活を過ごすために、日々実践していることを伝える生徒。人々の考えの違いを前向きにとらえ、受け入れる努力が大切だと訴える生徒。ゴミ拾いを通じて日本文化の良さを見直す生徒。命の重みを静かに語る生徒。中には話術や身近な出来事を題材に、聴衆を惹きつける生徒もいました。高等部の発表は内容や論旨、訴える力など、最上級生としての凄みがありました。
10代は“私”を主語に、多くを語る特権があります。それが成長と共に主語は“社会”に変わります。これが“大人”になっていく過程のように思います。
2週間にわたり小学部話し方大会、中高等部弁論大会を聴く機会に恵まれました。時間があれば、全児童生徒の発表を聴きたかったという思いです。
これもひとえに、先生方の指導と保護者のサポートのお陰です。子どもたちが一年間で大きく成長したことを確かめる機会となりました。
先日、こんなことがありました。クレジットカードを使用した後、入れていた財布にないことに気がつき、半ばあきらめながら道を引き返しました・・・そしたら、何と機械に挿入されたまま、ありました!!“情けは人のためならず”(人にかけた情けは、自分に返ってくる)。
改めて“善”を貯めつつ、生活していこうと思いました。
2023年2月17日
アトランタ補習授業校
校 長 小 泉 敦