top of page

はなみずき 4/9/2021 #1 (第30号)

アトランタ補習授業校(ジョージア日本語学校)では、明日から2021年度の「授業」を始めます。

当面はオンラインが中心になりますが、5月以降は対面による分散登校を予定しています。

明日は学年からインバイトが送信され、オンラインで入園・入学、始業式を行ないます。参加については児童、生徒のみで構いません。

私も子どもたちと共にスタートしたいと考えています。


4月17日(土)、24日(土)はオンラインで学級懇談会を予定しています。今回は担任と保護者の顔合わせや「授業」の説明がメインになります。

こちらも、よろしくお願いいたします。


本校は、文科省では「アトランタ補習授業校」といいますが、現地では「ジョージア日本語学校」の呼称が定着しています。赴任してしばらくの間、違和感がありました。一体、どっち?

今では、「ジョージア」州一円から通学する子どもたちが、「日本語」を通して仲間と共に学ぶ「学校」であるという事情から、「ジョージア日本語学校」に込められた背景を理解できるようなりました。


ところで、二つの外国語で計3ヵ国語が話せる人を「トリリンガル」といいますが、最近、次のような研究成果が注目されています。

つまり、トリリンガルの人は、母国語に加えて外国語が一つだけ使える「バイリンガル」よりも、言語を短時間で習得できる。

トリリンガルの人は言葉の処理にかかわる言語野の働きがバイリンガルの人より活発で、しかもイメージを使って学習する能力に優れ、日本語と英語に加えて、さらに別の言語を学ぶことによって言語習得がスムーズに進むということです。


私は2000年から3年間、インドネシアのジャカルタ日本人学校に勤めました。運転手やメイドを雇用する暮らしの中、必死でインドネシア語を学びました。そのお陰で、今でもよく覚えています。

トリカ・マシー(ありがとう)

スラマット・シアン(こんにちは)

ディダ・アパアパ(大丈夫)

ナマ・サヤ・アツシ(私は敦です)


一方、私は学生時代に第二言語として中国語を履修、2015年から3年香港で暮らしましたが、今でも中国語は厳しく、英語は頼りありません。

言語習得には幼少期の柔らかい脳が大事なのでしょう。

最近、「日本語学校」としての補習校の役割を考えています。


今年度も通信「ハナミズキ」を発行していきたいと思います。

どうぞ、一年間よろしくお願いいたします。


2021年4月9日

アトランタ補習授業校

校 長 小 泉 敦

Recent Posts

See All

約3年間、登校日に合わせて発行してきたハナミズキが最終号(通算111号)となります。本来であれば、41(授業日数)×3(年)=123号となるはずでした。第1号の発行は2020年9月6日、数字にはこの間のコロナ感染に翻弄された状況が反映されています。 私は86年夏、父の死をきっかけに京都での学生生活を終えて、青森県で中学校社会科教員となりました。その後、インドネシア・ジャカルタ日本人学校3年、香港日

今年も3・11が巡ってきます。大きな悲しみに包まれた東日本大震災の発生は今年と同じ“うさぎ年”、あれから12年が経ちます。「行って来ます、行ってらっしゃい」、「ただいま、おかえり」のある、日常の有り難さを思います。 昨年の秋以降、小学部5年以上の教室へうかがい出前授業をしました。一期一会の出会いを大切に、短い時間でしたが、子どもたちと向き合いました。 自己紹介したあとに、30歳で『アンネの日記』を

弥生3月に入りました。思い起こせば3年前、この時期からコロナ感染が広がり、日本の学校では登校自粛、卒業式の延期・中止が議論されました。私は保護者の合意をもとに午前授業を続けて、予定通り卒業式・修了式を行いました。現職校長として最後でしたので、安堵したことを覚えています。 その後、4月初旬の渡米がキャンセルとなり、青森―アトランタをつなぎオンラインでミーティングをしましたが、歯がゆい思いでした。よう

bottom of page