アトランタ補習授業校(ジョージア日本語学校)では、明日から2021年度の「授業」を始めます。
当面はオンラインが中心になりますが、5月以降は対面による分散登校を予定しています。
明日は学年からインバイトが送信され、オンラインで入園・入学、始業式を行ないます。参加については児童、生徒のみで構いません。
私も子どもたちと共にスタートしたいと考えています。
4月17日(土)、24日(土)はオンラインで学級懇談会を予定しています。今回は担任と保護者の顔合わせや「授業」の説明がメインになります。
こちらも、よろしくお願いいたします。
本校は、文科省では「アトランタ補習授業校」といいますが、現地では「ジョージア日本語学校」の呼称が定着しています。赴任してしばらくの間、違和感がありました。一体、どっち?
今では、「ジョージア」州一円から通学する子どもたちが、「日本語」を通して仲間と共に学ぶ「学校」であるという事情から、「ジョージア日本語学校」に込められた背景を理解できるようなりました。
ところで、二つの外国語で計3ヵ国語が話せる人を「トリリンガル」といいますが、最近、次のような研究成果が注目されています。
つまり、トリリンガルの人は、母国語に加えて外国語が一つだけ使える「バイリンガル」よりも、言語を短時間で習得できる。
トリリンガルの人は言葉の処理にかかわる言語野の働きがバイリンガルの人より活発で、しかもイメージを使って学習する能力に優れ、日本語と英語に加えて、さらに別の言語を学ぶことによって言語習得がスムーズに進むということです。
私は2000年から3年間、インドネシアのジャカルタ日本人学校に勤めました。運転手やメイドを雇用する暮らしの中、必死でインドネシア語を学びました。そのお陰で、今でもよく覚えています。
トリカ・マシー(ありがとう)
スラマット・シアン(こんにちは)
ディダ・アパアパ(大丈夫)
ナマ・サヤ・アツシ(私は敦です)
一方、私は学生時代に第二言語として中国語を履修、2015年から3年香港で暮らしましたが、今でも中国語は厳しく、英語は頼りありません。
言語習得には幼少期の柔らかい脳が大事なのでしょう。
最近、「日本語学校」としての補習校の役割を考えています。
今年度も通信「ハナミズキ」を発行していきたいと思います。
どうぞ、一年間よろしくお願いいたします。
2021年4月9日
アトランタ補習授業校
校 長 小 泉 敦