先週の幼稚部と1年生の登校日、さすがに午後は疲れが見られたものの、子どもたちは一日中元気に過ごしていました。
一日の生活の中で、子どもたちが輝いて見えたのは何といってもランチの時間です。マスクを外して、仲間と一緒に食べるお弁当は格別の様子で、子どもたちの満足した表情(‘_’)に私も幸せな気持ちになります。
長い一日を終えて、保護者と帰る子どもたちの表情も良いものです。一日を楽しく終えた安堵からでしょうか、「バイバイ」、「またね」という声がゴムボールのように弾んでいました。
先生方から、「子どもたちから元気をもらいます」という話を聞きますが、本当にそうです。中学生との付き合いが長かった私にとって、小学生との触れあいは心地よい時間となっています。
一日を終えると体力的な疲れはあるものの、心の中は子どもたちからもらうエネルギーで満タンです。何ものにも代えがたい、学校の良さだと思います。
月に数回、北米にある補習校の校長同士でオンライン会議を開き、情報交換会を行なっています。北米には文科省から校長が派遣される補習校が30校あります(文科省派遣のない北米補習校は約90、ちなみに世界には約230の補習校があります)。
その中で昨夏、約20名の校長が北米に赴任しましたが、学校は閉鎖され、授業は全てオンラインでした。そこでこの困難な状況の中で智恵を出し合おうと、有志で意見交換会を始めました。参加している補習校は概ね、以下の通りです。
ボストン、シアトル、シカゴ、オハイオ西、インディアナ、セントラルケンタッキー、デンバー、フラデルフィア、ダラス、ポートランド、マイアミ、オーランド、ロサンゼルス、サンディエゴ、バンクーバー、アトランタ
児童生徒が千人を超す大規模校から、百人前後の学校までそれぞれですが、どこの学校も手探りで学校運営に努めています。
2021年6月現在、上記の補習校の中で登校できているのはオハイオ西とアトランタのみです。他の補習校は8月以降の登校再開を目ざしているのが現状です。登校が厳しい最大の理由は校舎借用の問題です(児童生徒数100余のオハイオ西は自前校舎)。本校の場合はコブカウンティーとリンドリー校の理解によって、2月から分散登校を実施、卒業式も体育館で行い、今年度も分散登校を継続、現在は分散ですが一日の学校生活ができています。
厳しい状況の中、ここまで積み上げられたのは運営委員会や保護者をはじめ、先生方や事務局の理解と協力、そして子どもたちの笑顔と前向きな姿のお陰です。本当に、有り難いことです。
2021年6月4日
アトランタ補習授業校
校 長 小 泉 敦